前期はつらくて仕方がなかったオンライン授業が下宿に戻って後期が始まってみるとすこぶる快適に感じられ、つらくて仕方がなかったのは講義のオンライン化ではなく実家の環境であったことがわかって静かに微笑んでいる。就職して一時的に戻ってくるとしてもずっとこの家にいる気はないよと私が至極当たり前のことを言うと少し傷ついたような顔をする母が可笑しい。ずっとこの家にいたいなどと娘が口にしたらそれは少し病的だと思う。そういえば配属地域の希望は特に出さなかったので首都圏以外になる可能性もなくはない。ちょっと期待している。一人暮らしを始めて以来他人の生活音にひどく敏感になってしまった。この分ではこのさき人と一緒に住むことも難しいかもしれない。ルームシェアやシェアハウスには憧れがあるけれど、いつか実現できるだろうか。そもそも私は生活を共にできるほど人と仲良くなれるのだろうか。
ちょこちょこと買い集めていたチェンソーマンの既刊が揃ってしまった。少年漫画に疎いのでジャンプコミックスを買うことなどほとんどないのだけれど、この作者の描く高圧的で美しい女性キャラクター、頭をからっぽにして読めるスピード感が大変好みで見事に射抜かれている。藤本タツキの漫画はタランティーノっぽいですよねと後輩である友人が言っていて、パルプフィクションしか観たことのない私はその真意を汲み取れなかったのだけれど、Twitterを見ていても類似の意見があったのでわかる人にはわかるのだろうなと思う。藤本タツキの前作ファイアパンチもそうだけど、作者の好きなものが歪曲しないで素直に表れている作品は見ていて清々しい。
卒論の準備は一人でやっているとどうしても後回しにしてしまうので、関係各所に報告連絡相談をなるべくきっちりやることで退路を断っている。囲い込み作戦だ。正直こんなゆるふわな計画で遂行できるのか? とも思うけれど、手を動かさないことには何も始まらないのでやるしかない。やってみて失敗したらそれは仕方がないし、失敗の記録として真面目に論文を書けば卒業くらいは許してもらえるはずだと思っている。現実を直視して着手することが何よりも大切。
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