うつくしい音楽に出会ったときは、私がいかに打ちのめされたかを言葉にして綴ることができる。言葉と音楽とは違う次元に属するので、思慮も何もあったものではない文章を安心して書き連ねることができる。
小説もそれが許される。たかが数行の感想文で汚されるものではないと確信できるので。
詩はそれが許されない。という気がする。どんなに短く奔放でも詩は詩として成り立ってしまうので。すばらしく美しく残酷に言葉をひらめかす詩に出会ってしまったとき、私は下手に感想を表出することができなくて硬直する。吸ったばかりの神聖な空気に不純物を混じらせて濁った息を吐き出すよりは、そのまま呼吸を止めてしまいたいような気がして。
という、ここまでの文章が感想です。谷川俊太郎すげえなあ。
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