2018年11月30日金曜日

11/30Fri

 学祭の出店で買った浅めのカップの使い勝手がおそろしく良い。軽くて手が疲れない。材質の特性なのか、熱を伝えにくい。電子レンジで温めても器本体や取っ手が熱くならないので、すぐに触ることができる。これが一番ポイントが高い。極めつけに、容量が丁度よい。ここ数日はココアに凝っていて、純ココアと砂糖を小さじ山盛り2杯、牛乳120mlをミルクパンで弱火にかけ、少し手間をかけて一杯分を淹れているのだけれど、この120mlがちょうどカップの8分目に相当する。あまりにぴったりで感動してしまう。実用性に加えクリーム色と青色の混ざったやわらかな色合いも可愛らしくて、文句のつけ所がない。市販の商品でもこんなに気に入るものに出会えることはあまりない。わたしが買った品の作者は他にも同じ型のカップをいくつか出品していたのだけれど(値段の横に名前が書いてあった)、もうひとつくらい買っておけばよかったと思ってしまう。
 少し調べてみると、陶器と磁器では磁器の方が熱伝導率が高く、熱しやすく冷めやすいようだ。反対に陶器は熱伝導率が低いので熱しにくく冷めにくい。ということはこのカップは陶器である。磁器に比べて陶器の熱伝導率が低いのは、緻密性が低く内部に空気が多く含まれているからだという。なるほど、軽いのはそういうわけか。奥が深い。陶芸にも手を出してみたくなってくる。

 卒業を1年延ばすことについての意志はある程度固まってきているけれど、具体的なことは決まっていない。

 髪をずいぶん切った。ついつい鏡像を追いかける。何でもできそうな気になってくる。

読みかけている本。
*ダニエル・C・デネット『心はどこにあるのか』
来週に控えた発表準備からの現実逃避で先日買い、冒頭を読み始めたところ。
*高橋澪子『心の科学史』
前半のプシュケー・プネウマの変遷のところで躓いている。この本は註が物凄く細かくて註の註の註くらいまであり、ひとつひとつ参照しながら読んでいるとどうにも進まない。アリストテレス等の思想をパラフレーズしながら説明しているのだけれどいかんせん文章が抽象的で固いので読みにくい。

読みたい本。
*隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』
最近話題になっている気がする。著者は科学史家。心理学は文系とも理系とも言い切れない学際的な分野なのでわたしは自分がどちらに属すとみなされるのかはっきりしない。
*森田真生『数学する身体』

11月が終わる。感傷に浸る間もなく師走が駆け足でやってくる。

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